嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん/入間人間 ★★★☆☆ [キロク]
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫 い 9-1)
- 作者: 入間 人間
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/06
- メディア: 文庫
御園マユ。
僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切なひと。彼女は今、僕の隣にちょこんと座り、無邪気に笑っている。
リビングで、マユと一緒に見ているテレビでは、平穏な我が街で起こった誘拐事件の概要が流れていた。誘拐は、ある意味殺人より性悪な犯罪だ。殺人は本人が死んで終了だけど、誘拐は、解放されてから続いてしまう。ズレた人生を、続けなければいけない。修正不可能なのに。理解できなくなった、人の普通ってやつに隷属しながら。
──あ、そういえば。
今度時間があれば、質問してみよう。
まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って。
第13回電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した問題作登場。
タイトルがまず壊れてるよねー。
それはともかく、絵が上手い。ヤバイ上手い。流行に乗るような画風じゃないけど、文句なしに上手い。何だこれ。こんな人がいるならもっと早く使おうよ!!
マユのキャラが本当に初期で破壊される。聡明で云々っていう設定はほぼ生かされない。いいけど。
ややミステリー風味というか、主人公が犯人というか、ちょっといい話というか。みーくんとまーちゃんの過去が気になるところ。
そいえば、このタイトルってどう略すんだろう?ウソコワ?
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