断章のグリム6/甲田学人 ★★★☆☆ [キロク]
街灯の明かりも届かない細くて暗い袋小路。暗闇の中から流れ出すのは、鼻の奥を突き、口から胸へと流れ込む生臭い湿った鉄の匂い。そして、墨に沈んだような暗い路地に浮かび上がるように、真っ白な裸の手足が無造作に転がっていた。その前にしゃがみ込んでいたのは、小柄な少女の影──。
<泡禍>解決の途中で怪我を負い、意識不明の重体に陥った雪乃。彼女の重荷をなくすため、蒼衣は単身、未だに手がかりの見えぬ謎へと立ち向かう。徐々に『赤ずきん』の欠片は繋がっていくのだが、この街の狂気は想像を遥かに超えていた。失踪事件を発端とした悪夢の結末に待っているものとは──!?
鬼才が贈る悪夢の幻想新奇譚、第六幕!
甲田さんの作品って、裸の女の子がでてきてもなんか綺麗なんだよね。
赤ずきんと七匹の子ヤギが繋がっちゃったよ〜。すごいね。さすがメルヒェン。
そしてあの子はあっさり死んでしまった。可愛かったのに……。まだ使えそうだったのに……。
安ピン少年はなんなんだろうねー。意外と痛みに強かった。でも思考回路はやっぱり子供だね。あまり中学生には思えん。
最後のシーンはなんだか「学園アリス」を思いだしてしまったよ。
コメント 0