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ある日、爆弾がおちてきて/古橋秀之 ★★★★★ [キロク]


ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

  • 作者: 古橋 秀之
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 文庫


「人間じゃなくて“爆弾”?」
「はい、そうです。最新型ですよ〜」
 ある日、空から落ちてきた50ギガトンの“爆弾”は、なぜかむかし好きだった女の子に似ていて、しかも胸にはタイマーがコチコチと音を立てていて──
「都心に投下された新型爆弾とのデート」を描く表題作をはじめ、「くしゃみをするたびに記憶が退行する奇病」「毎夜たずねてくる死んだガールフレンド」「図書館に住む小さな神様」「肉体のないクラスメイト」などなど、奇才・古橋秀之が贈る、温かくておかしくてちょっとフシギな七つのボーイ・ミーツ・ガール。
『電撃hp』に好評掲載された短編に、書き下ろしを加えて文庫化!

収録作品:「ある日、爆弾がおちてきて」「おおきくなあれ」「恋する死者の夜」「トトカミじゃ」「出席番号0番」「三時間目のまどか」「むかし、爆弾がおちてきて」

 すごい。よくここまでネタが思いつくものだ。少女+爆弾もそうだし、憑依霊なクラスメイトもそうだ。ましてや時間爆弾だなんて。
「ある日、爆弾がおちてきて」の爆弾は、一体どういう目的で作られたんだ?……そりゃあ爆発させるためだろうけど、もうちょっとコントロール可能じゃないと送る側も不便だろうに。いやあ、しかし面白い。ふたりが近づくほど緊張感が高まる様子が面白い。
「おおきくなあれ」は、途中に挿入される患者への手紙が面白い。ふりがな振ってあるし。そしてオチも。
「恋する使者の夜」は、打ってかわってしんみりとした雰囲気。しかし、昼夜逆転生活だと、ビタミンDが生成されないんじゃなかろうか。
「トトカミじゃ」は、hpでも読んだ。神さまの趣味がなかなか。ていうかあんな本学校の図書館に置かないだろ。司書はなにやってる、司書は。ああ、おじいさんか。
「出席番号0番」は、アイデアが秀逸。クラスメイトに幽霊がいるという設定はよくあるが、それが日常的にクラスメイトに憑くというのは初めて見た。そしてなんで自然に受け入れられてるんだ。ていうかあの人、学年上がるの?
「三時間目のまどか」は、時空接続もの?過去を変えちゃうあたりがすごい。でも、微妙に伏線があったから、必然なのか?音が通らない→手話で会話って言うのがすごいな。
「むかし、爆弾がおちてきて」は、ある日〜のエピローグかと思いきや独立したお話。時間爆弾てすごいな。アメリカか、開発したのは。いい話。でもこの後どうするんだろうな?
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