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子どもが幸せになる学校/菅聖子★★★☆☆ [キロク]


子どもが幸せになる学校―横浜サイエンスフロンティア高校の挑戦

子どもが幸せになる学校―横浜サイエンスフロンティア高校の挑戦

  • 作者: 菅 聖子
  • 出版社/メーカー: ウェッジ
  • 発売日: 2010/11
  • メディア: 単行本


 2009年に横浜市が作った「横浜サイエンスフロンティア高校」。サイエンスに力点をおき、論理的思考力の育成につとめ、ゆくゆくは進学トップ校に、という願いをこめて作られた学校。そんな大きな夢を背負った学校の、構想から開校にいたるまでのドキュメンタリー。

 はじめに言うならば、この本のタイトルは内容と合っていない。サイエンスフロンティア高校は、「子どもを幸せにする」ために作られたわけではないからだ。別に国内トップの大学に入ったからといって幸せになるとは限らないし、論理的思考ができたからといって幸せになるわけでもない。そもそも「理科に強く、トップ校進学率の高い学校」というのは、大人の側の希望であって、それは決して子どもの幸せに直結するものではない。素直に副題をタイトルにしておけばよかったのに。
 横浜サイエンスフロンティア高校というのは、本当に新しい学校で、現時点ではまだ卒業生も出ていないはずだ。たぶん。でたのか? ぼくはいままでしらなかった。
 いろいろ特別なカリキュラムはあるけど、ぼくがいいなと思ったのは、そういうカリキュラムを通して、「自分は理系じゃないかも」と気付く生徒がいたことだ。それでも彼らは、「でも、理系の学校に入っちゃったしな」とは思わないで、逆に理系の授業が多いことを利点にしようとしているところが良いと思った。
 この学校から、どんな大学生ができていくのか、非常に興味深い。
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