"文学少女"見習いの、傷心。/野村美月 ★★★☆☆ [キロク]
「きみが大嫌いだ」──心葉にそう告げられてしまった菜乃。その日以来、心葉は本心を見せず、取り繕った笑みで菜乃に接するようになる。そんなのは嫌だ!と夏休み、菜乃はある行動に出るが……。
傷心の夏が過ぎ、秋。文化祭に向け賑わう校内で、菜乃はまた新たな出逢いを体験する。不吉な影を背負った少女。彼女に関わる中で、菜乃は彼女の、そして心葉やななせ、皆が様々に心に抱える闇と光を見つめることになる。もうひとつに"文学少女"の物語、第2弾!
収録作品:「"文学少女"見習いの、傷心。」「"文学少女"見習いの、怪物。」
ネタ本は、前者が「みずうみ」、後者が「フランケンシュタイン」。両方ともちょっと怪談じみている。とはいえ、前巻ほどの緊迫感というか、切迫感はあまりない。
「怪物」の方が長いので、タイトルは「傷心」だが、「怪物」の方がメイン。「怪物」は、なんだか人それぞれの行動に納得できるものがあまりなかった気がする。特にななせと十望先輩。そして最後になぜあのキャラをだしたのか。
うーむ。
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